ＥＶトゥクトゥク、和歌山のＪＲ周参見駅でレンタル開始　小回りきく三輪車

東南アジアのタイで活躍する三輪タクシー「トゥクトゥク」のような形をした「ＥＶ（電気自動車）トゥクトゥク」のレンタルサービスが、和歌山県すさみ町のＪＲ周参見駅で始まった。屋根付きのスクーターのようなかわいらしいデザインの三輪車で、緑とピンクの２台がある。

同町とＪＲ西日本レンタカー＆リース（兵庫県尼崎市）、町観光協会、ＪＲ西日本和歌山支社が協力してサービスを開始。ＪＲ西日本レンタカー＆リースが同駅にＪＲ駅レンタカー周参見営業所を開業し、ＥＶトゥクトゥクのみのレンタルを始めた。約７０カ所ある同社の営業所でＥＶトゥクトゥクを扱うのは初めてという。

町が３台を購入し、うち２台をレンタルに充てた。タイのトゥクトゥクより小型で、全長約２メートルの３人乗り。屋根付きで、最高時速４０キロ。１回の充電で８０キロの走行が可能という。

同町はすさみ海水浴場や海の眺望が美しい江住地区、のどかな風景が広がる山間部の佐本地区などが見どころ。小さな車体のため小回りがきくのが特徴で、町地域未来課の担当者は「すさみ町の雄大な自然や、おいしい料理の店などを散歩気分で巡り、旅を楽しんでほしい」と呼びかけている。

普通運転免許が必要。レンタル料金は１日４千円（税込み）。営業時間は午前９時～午後５時。月曜、木曜休業。問い合わせは同営業所（０９０・８２１８・８５３４）。